高速道路での事故の傾向

高速道路での事故の傾向

高速道路での事故として、逆走によるものがあります。不慣れな場所での生活道路の一方通行標識を見落とした、といった程度ならともかく、明確に上下線が中央分離帯で分けられている高速道路で、というのは、普通に運転しているドライバーからすればちょっと理解しがたいかもしれません。しかし実際には、事故に至らなくても逆走というのはよく起こっています。

どういう状況で起こりやすいかというと、まずインターチェンジやジャンクションです。誤って逆走となる道路に進入してしまったり、あるいは行き過ぎたことに気づいてUターンしたりといったパターンです。もう一つ大きいのはサービスエリアやパーキングエリアです。出口から出て行くべきところ、うっかりして入口から出て行ってしまうわけです。

 自分が逆走しないためには、まず当たり前ですが高速道路でのUターンは、たとえわずかな距離であっても絶対禁止です。潔く諦めて次のインターチェンジまで向かいましょう。また漫然とした運転がサービスエリアやパーキングエリアからの逆走につながります。少しでも疲れを感じたら適度な休息をとってから運転するようにしましょう。万一、自分が逆走していることに気づいた場合は、できるだけ速やかに路肩にクルマを停めて、非常電話などで連絡するようにします。間違っても再度Uターンを試みるなどといったことのないように。

もし逆走車に遭遇した場合ですが、両者のスピードが合算されるため、とっさの対処は実際にはかなり困難です。せいぜい、予め追い越し車線の利用は最小限に留めることくらいが、現実的な対処法といえるかもしれません。

高速でなぜ車が逆走するのか

 高速道路は一般道と違って対向車とギリギリですれ違うと言う心配がないため一般道以上にスピードを出して走行されていることが多いのですが、注意しておきたいのが高速を逆走する車が時折存在していると言うところです。特に高齢者に多いとされているのですが、高齢者以外にも幅広い世代の人たちが高速を逆走してしまうという可能性を持っているのです。

 ではどのようなところで逆走してしまうことが多いのかと言うと、例えば料金所やインターチェンジ付近など一見間違えにくいと思われる場所では降りる場所を間違えてしまったと言う車が慌ててUターンして逆走してしまうということが多いと言われています。またこちらもよく見られるケースとしてSA、PS付近など駐車場があるような場所では、本線に戻ろうとして進行方向を間違えてしまったという理由で逆走してしまうことが多くなっています。このように原因としては「進行方向を間違えた」という理由から逆走してしまうことが多く、場合によっては慌てて修正しようとして逆送すると言う悪循環につながってしまうことも多いようです。一見するとすぐに気付きそうなこの判断ミスは、例えば対向車が走っていない状態だった場合は気づきにくく気付いた時には衝突してしまったということが少なくないのです。

 このように逆走している車に遭遇してしまった場合は、速度を落として車間距離を十分にとることでまず玉突き事故などの巻き込まれを回避します。そうして追い越し車線を避けて左側の通行帯に逃げておくことが無難だと言われています。

ページ上部へ戻る